生成AI活用・アジャイル型カイゼン活動・文化醸成の3つの挑戦 ―現場から見えたアジャイル実践知【NRI Tech Talks#4】

2025/06/19(木)19:00 〜 20:50 開催
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参加枠申込形式参加費 参加者
一般枠
先着順 無料 306人 / 定員350人

イベント内容

概要

アジャイルの有用性が広く知られる一方で、組織の規模や文化、開発体制の違いにより、その導入と定着には様々な課題が伴います。
特に、大規模案件、複数ベンダーとの協業、厳格な品質要求、属人的な開発文化などの制約条件のもとで「アジャイルらしさ」をどう実装するかは、実践知が求められる領域です。

本イベントでは、国内最大級SIerである野村総合研究所(NRI)が社内で取り組んできた、アジャイル実践のリアルを3つの現場事例からご紹介します。

Case 1|生成AIを活用した内製プロダクト開発 “athenAI” におけるアジャイルの挑戦

NRIが自社向けに開発している生成AI活用プラットフォーム「athenAI」のプロジェクトでは、アジャイルのプラクティスを用いたアプローチにより、実験的かつ高速な開発を推進。
GitHub CopilotやCodyなどのAIコーディング支援ツールを活用し、少人数・兼務型チームでも最大のパフォーマンスを引き出す体制設計と、プロダクトの質とスピードの両立を模索しています。

Case 2|レガシーシステム保守チームにおける“出島型チーム”の導入と変化

不動産情報サービスのエンハンス開発において、ウォーターフォール型が前提となる大規模体制の中で、「チーム固定×優先度ドリブン」の出島チームを構成。
スクラム導入に頼らず、“アジャイルな状態”をどう再現するかに挑戦し、実際に開発リードタイムの短縮・チームの自律性向上・コミュニケーションの質的変化を実現しました。

Case 3|NRIにアジャイルを推進するチームが!?デジタル変革部隊bit Labsの紹介

NRIには、社内の生産性向上を担う「生産革新センター」の中に、アジャイル支援を専門とするチーム「bit Labs(ビットラボ)」が存在します。 bit Labsは、サービスデザイン、アジャイル開発、データ分析に精通したメンバーで構成されており、社内外の現場に対して、アジャイル開発の立ち上げやカイゼンのコーチング、組織変革の支援などを幅広く行っています。さらに、800名を超えるメンバーが参加する社内コミュニティ「あじゃはぶ」の運営も手がけ、現場と組織をつなぐハブとしての役割も果たしています。 今回は、こうした活動を通して得られた知見から、アジャイルを現場に根づかせるための具体的なTipsを共有します。


本イベントでは、いわゆる“教科書的なアジャイル”ではなく、NRIの開発現場で積み重ねられた実践とその工夫にフォーカスします。
「うちの現場にはアジャイルは合わない」と思っていた方にこそ、ぜひお届けしたい内容です。

このイベントで得られること

  • 大規模保守チームにおけるフロー効率重視の“出島チーム”の実践と成果
  • 内製AIプロダクト開発におけるAIコーディングツール×アジャイルの実践例
  • ペアプロ・モブワーク・CI/CD・テスト自動化など実運用ベースのプラクティス
  • アジャイル導入を阻む組織的な壁と、それを乗り越えるための工夫
  • “プロセス”としてではなく“状態”としてアジャイルをとらえる発想法

※配信URLは、申込者に対し本ページ上「参加者へのお知らせ」にて当日までに表示されます。

タイムスケジュール

時間 内容
19:00〜19:05 オープニング
19:05~19:35

アジャイル×生成AIコーディングツール×内製開発で見えてきた景色

徳永 翔太
生成AIを用いた処理を作成・実行できる開発プラットフォーム(athenAI)の内製開発を行っています。限られた工数で最大の成果を上げるために、アジャイルのプラクティスと生成AIコーディングツールをフルに活用しています。そのような開発現場における具体的な課題とその乗り越え方、そして「アジャイル×生成AI」がもたらす新たな可能性について、現場視点のリアルな知見を共有します。
19:35~20:05

アジャイル要素を取り入れたエンハンス開発におけるチーム作り

小林 良至
15年目を迎えたエンハンス開発チームでは、整備された開発フロー、ルールで品質状況は安定しているが、チームの柔軟性は低下。価値提供スピードを向上させたい顧客要望にマッチしないことが課題となった。アジャイルプラクティスを取り入れた実験チーム(出島チーム)を立ち上げてアジリティの高いチーム作りに取り組んだ内容とチーム全体の変化を共有します。
20:05~20:15

NRIにおけるアジャイルな取り組み

原田 佳明
NRI=大規模、ウォーターフォールのイメージが強いと思います。そこに強みがあることは間違いないのですが、実は社内、社外のアジャイルを推進するチームが存在します。社内コミュニティの運営、研修提供から現場の伴走支援、様々な支援をさせていただいています。今回はそんなbitLabsが実施している活動についてご紹介させてください。
20:15~20:30

パネスディスカッション「ここだけで明かします、アジャイル活動のリアルな裏話」

  • アジャイルな活動に取り組む前と取り組んだ後で、アジャイルに対する印象は変わった?
  • アジャイルな活動をやってきたことで感じたチームの成長ポイントは?
  • よりアジャイルになっていく上で難しい、ハードルだと感じていることは?
  • NRIの文化とアジャイルの考えの相性って
20:30~20:45 質疑応答
20:45〜20:50 クロージング

※ 当日予告なく時間配分・内容が変更になる可能性がございます。

登壇者

徳永 翔太
株式会社 野村総合研究所
デジタルインテグレーション推進部
2019年、野村総合研究所に新卒入社し、約3年間金融機関向けのシステム開発を担当。その後、欧州環境法規制に対応するためのGHG排出関連情報把握を支援するシステムの開発に取り組む。現在は、生成AIを用いた処理を作成・実行できるプラットフォームの開発に従事。
小林 良至
株式会社 野村総合研究所
産業ソリューション事業部
2015年、NSSOLに新卒入社し、新卒採用情報サイトの開発プロジェクトでプロジェクトマネージャなどを担当。2021年に野村総合研究所に入社し、不動産情報サイトのエンハンス保守開発チームでチームリーダとして生産性改善やアジリティ向上に取り組む。
原田 佳明
株式会社 野村総合研究所
生産革新ソリューション推進部
2020年、株式会社UZABASEに新卒入社し、BtoB SaaSの開発、運用に携わり、エクストリームプログラミングを実践。2023年、野村総合研究所のbitLabsにアジャイルコーチとして入社。入社後は、社内外におけるアジャイル化の推進、AI組み込みアプリの開発や研修に従事。

参加対象

  • アジャイル開発の導入や推進に取り組んでいる、または興味がある方
  • スクラムマスター、プロダクトオーナー、開発リーダーなどチーム運営に関わる方
  • ミッションクリティカルな大規模システムの開発・保守を担当されている方
  • 内製開発チームを率いている、あるいは組織内で内製化を進めている方
  • エンタープライズ領域で業務改革やDXを推進している方
  • 「アジャイルってウチでもできるの?」と悩んでいる方

参加にあたっての注意事項

  • 参加を辞退する場合は、詳細ページより申込のキャンセルをお願い致します。
  • 配信映像や音声は各自の通信環境に依存します。なるべく通信環境の良い状態で視聴ください。
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